埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

日頃言いたくても言えないことを吐露します。不愉快に感じる方は読まないでください。

大学進学させたくないのに子どもを進学校に送り込むダメ人間

昨日の続きです。長男が中学3年になり、どの高校を目指すのかを決めなければなりませんが、私はすでにある県立高校に的を絞っていました。

昨日の投稿でも詳しく書きましたが、私と長男とが単なる親子関係だけでなく、「疑似先輩後輩関係」を築くため、私の出身高校と共通項が多い高校が最も望ましいと考えていました。

で、その条件に当てはまる高校について調べましたら、さらに興味深い事実を発見したんです。まぁ、古くから埼玉県に暮らしている方なら誰でも知っていることだと思うのですが、昭和31年7月から平成4年7月までの36年間の長きにわたりこの高校を卒業した方が埼玉県知事を務めていたのです。栗原知事と畑知事なのですが、お二人とも同じ高校を卒業されています。

子どもを公務員にするために、少しでも可能性が拡がるのであればどんなことでも利用したい打算的ダメ人間はあることがヒラメキました。今思うと考えが浅はかで恥ずかしいのですが、36年間もこの高校のOBが埼玉県知事の座を独占したのであれば、その間に県庁職員として採用された方の中にも同じ高校の卒業生が多いのではないだろうか、そういった方々はすでに要職に就いている年齢。この高校の卒業生派閥なども存在するのではないだろうか。同じ高校の後輩になれば県庁職員の採用試験の際に多少でも印象が良くならないだろうか・・・、と考えました。

さらに埼玉県東部の自治体の首長も何人かはこの高校の卒業生であり、そういった自治体職員の採用試験でも僅かでも有利になるのではないかと考えたんです。

実際には、県庁幹部や首長の高校の後輩だから採用の際に有利になることなど無いと思いますが、当時の私は割と本気でアドバンテージがあると考えていました。本来は大学進学を目指す生徒が入学すべき高校なのですが、私は公務員就職を有利に進める目的もあって長男をこの高校に送り込むことになります。

長男がこの高校に通う3年間、私は保護者として入学式や卒業式、公開授業、文化祭、PTA総会などに参加させていただきましたが、私が通っていた高校にやはり似ていたこともあり、ふとした瞬間に昭和50年代中ごろの自分の高校時代の記憶が蘇り、どの行事も楽しく参加できました。

この高校は懐の深さや大らかさをも感じさせられました。長男が高校3年の11月、担任の先生と長男と保護者である私とで進路を決める三者面談がありました。卒業生全員が大学進学を志向する高校で、ただ一人だけ専門学校に進学して公務員試験を目指すと告げたら担任の先生からはどのような反応があるのか非常に不安でした。すでに専門学校に特待生(学費半額免除)として入学することは内定していましたので、大学を目指さないことを咎められたら、大学ではなく専門学校に進学するメリットを理詰めで説得しなければなりません。

ところがそんなことは全くの杞憂。担任の先生からも公務員試験合格を目指して大いに頑張るよう激励されてホッとしました。

そこで私からの提案で、学校側に約束したことがあります。

それは、クラスの同級生は当然大学受験に向けて必死に勉強を続けています。長男が「専門学校に内定している」からといって安心しきった態度で高校に通うと受験を目前に控えた同級生に悪影響を及ぼしかねない。従って、長男にもセンター試験と私立大学1校の入試を本気で受験させます。そのための勉強も当然続けます。ただし仮に大学入試が好結果であっても大学に入学することはなく、専門学校に進みます。といった約束です。

長男も私も、この高校では通常ありえない専門学校という進路選択をしたにもかかわらずそれを評価してくださり激励までして下さったことに感謝するとともに、充実した毎日を過ごせたこの高校に対して義理を欠くことはしたくなかった。これは長男と私の共通した考えでした。