1月23日に陸上競技(男子)、1月25日に陸上競技(女子)の現在の世界記録と50年前の世界記録を比較する記事を投稿いたしました。
今日と2月5日の2回にわたって、競泳の現在の世界記録と50年前の世界記録を比較してみます。今日は競泳男子の記録を取り上げます。
↓ 学習百科事典に掲載の1969年11月30日時点での競泳(男子)の世界記録
1969年11月 現 在(長水路)
100m自由形 ウェンデン(豪) 52秒2 シエロ(ブラジル) 46秒91
200m自由形 ショランダー(米) 1分54秒3 ビーダーマン(独) 1分42秒00
400m自由形 ファスナハト(西独) 4分04秒0 ビーダーマン(独) 3分40秒07
800m自由形 バートン(米) 8分28秒8 張琳(中国) 7分32秒12
1500m自由形 バートン(米) 16分04秒5 孫楊(中国) 14分31秒02
100m平泳ぎ パンキン(ソ連) 1分05秒8 ピーティー(英) 56秒88
200m平泳ぎ パンキン(ソ連) 2分25秒4 チュプコフ(ロ) 2分06秒12
100mバタフライ スピッツ(米) 55秒6 ドレッセル(米) 49秒50
200mバタフライ スピッツ(米) 2分05秒7 ミラーク(ハンガリ) 1分50秒73
100m背泳 マッテス(東独) 57秒8 マーフィー(米) 51秒85
200m背泳 マッテス(東独) 2分06秒4 ピアソル(米) 1分51秒92
400mリレー 米国 3分31秒7 米国 3分08秒24
800mリレー 米国 7分52秒1 米国 6分58秒55
200m個人メドレー ホール(米) 2分09秒6 ロクテ(米) 1分54秒00
400m個人メドレー ホール(米) 4分33秒9 フェルプス(米) 4分03秒84
400mメドレー 米国 3分54秒9 米国 3分27秒28
以上です。1969年11月の世界記録は長水路(50mプール)か短水路(25mプール)かが明記されていませんのでどちらかは不明です。現在の世界記録は、オリンピックや世界水泳、日本選手権など主要な大会で採用されている長水路(50mプール)の世界記録を記しました。
長水路(50mプール)と短水路(25mプール)とでは、ターンの回数が異なります。短水路(25mプール)のほうが当然ターンの回数が多くなり、ターンの際に壁を強く蹴って加速力を得ることができるため、短水路(25mプール)のほうが長水路(50mプール)よりも優れた記録が出ます。そのため、競泳では長水路と短水路で別々に記録を取ります。
例えば、100m自由形男子の長水路(50mプール)での世界記録はシエロ選手(ブラジル)の46秒91ですが、短水路(25mプール)の世界記録は44秒94。長水路(50mプール)では400mメドレーリレーは米国チームの3分27秒28ですが、短水路(25mプール)の世界記録は3分19秒16。8秒もの差があります。
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明後日(2月5日)は競泳(女子)の世界記録を50年前と比較してみます。