埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・

「中小企業の勤め人」に復帰し「浪人」ではなくなりましたので、ブログ名も元通りに戻しました。

似てるなぁ、500円硬貨と500ウォン硬貨

今年の元日のブログ記事は、「令和3年は、500円硬貨の素材や意匠が変わります」というものでした。

 

↓ この記事です

saitama-dame.hatenablog.com

500円硬貨の材質や意匠が変わるのは、平成12年に次いで2回目です。高額硬貨である500円硬貨は、発行当初から偽造や変造への対策に追われています。今年の変更も偽造対策が主な目的です。

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500円硬貨は昭和57年に初めて発行されましましたが、同じ年に韓国でも500ウォン硬貨が発行され始めました。日本の500円硬貨と韓国の500ウォン硬貨の材質、外径、厚さが同じで、重量だけがわずかに異なっているだけだったため、すぐに偽造・変造500円硬貨が出現しました。

ちなみに、今日のレートですと、500ウォン=日本円で47~48円程度です。

その手口ですが、材質、外径、厚さが同じで重量が0.5グラム重い500ウォン硬貨の表面を削るか、ドリルで少し穴を掘って0.5グラム質量を減らした変造500ウォン硬貨を自動販売機に投入して「返却レバー」を操作し、自動販売機に蓄えられていた真正の500円硬貨を取り出すというものでした。

その手口に対処するために、投入された硬貨を保留しておき、「返却レバー」操作があった場合は、その投入されて保留状態となっている硬貨が返却されるように自動販売機の構造が改められました。

加えて、平成12年からは500円硬貨の材質や意匠が変更になりました。

こうした対策が功を奏し、自動販売機や両替機を狙った偽造・変造硬貨の事件は大幅に減少しました。

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ところが最近、自動販売機や両替機ではなく、日本円で47~48円程度の価値の500ウォン硬貨を、日本の500円硬貨と間違えたような芝居を打ちながら、コンビニエンスストアのレジ会計やタクシー降車時に手渡しで平然と支払いをする詐欺が増加しているそうで、これが意外と気づかれずに受け取ってしまうのだそうです。受け取る側が、500円硬貨ではなく500ウォン硬貨であることに気付いてそれを指摘しても「あ、間違えました」で済んでしまい摘発されることもないため、「バレても犯罪にはならないし、騙せれば儲けもの」といった考えで堂々と支払ってくるのだそうです。

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そこで、このブログをご覧のみなさまには韓国の500ウォン硬貨(日本円で47~48円に相当)をご覧いただき、そうした詐欺に備えていただきたいと思います。

 

↓ 右が韓国の500ウォン硬貨です。どちらも白銅(銅75%、ニッケル25%)

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韓国の500ウォンには「韓国銀行」とハングル表記で刻まれています。

 

↓ 実はこちらがオモテ面です。右が韓国の500ウォン硬貨

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韓国の500ウォン硬貨の図案はツル。ハングル文字で「五百ウォン」と刻まれています。

質量ですが、日本の500円硬貨は、昭和57年~平成11年は7.2g。平成12年~令和2年は7g。韓国の500ウォン硬貨は7.7g。韓国500ウォンが0.5~0.7g程度ですが、僅かに重いですね。

 

↓ 日本の500円硬貨の外径は26.5mm

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↓ 韓国の500ウォン硬貨の外径も26.5mm

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↓ 日本の500円硬貨の厚さは1.8mm

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↓ 韓国の500ウォン硬貨の厚さも1.8mm

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本当に共通点が多すぎます。事前に韓国の500ウォンの意匠をご覧いただき、間違えたフリをして500ウォン(47~48円に相当)を手渡してくる詐欺の被害に遭わないようお気を付けいただきたいと思います。