昭和40年代初頭に登場し、定型郵便制度や郵便番号制度の普及・浸透をPRし、さらには郵便事業全般について国民の理解を呼び掛けてきた、「ナンバー君」の姿を見かける機会が減ったように思い、残念に感じております。
↓ 「ナンバー君」です。昭和世代の方でしたら見覚えがあると思います
このキャラクターには、「ナンバー君」と「ナンバーくん」の2つの表記が混在しています。日本郵便切手商協同組合が発行する日本切手カタログを参照しますと「ナンバー君」ですが・・・
↓ 「ナンバー君」と記されています
しかし、ウイキペディアでは「ナンバーくん」となっています。
↓ ウイキペディアでは「ナンバーくん」と記されています
どちらが正しいのか不明(どちらも正しいのかもしれません)ですので、とりあえずこの投稿には日本郵便切手商協同組合が発行する日本切手カタログの表記である「ナンバー君」を用います。
ナンバー君は昭和43年から6年連続で切手のデザインの中でも登場し、郵政省の印刷物を中心にいたるところで見ることができました。
↓ 昭和48年発行の郵便番号PR切手にも「ナンバー君」。郵便番号簿の表紙に
当時の郵便番号簿を開きますと、ナンバー君がさまざまなメッセージを発信しています。
↓ これです
「犬はつないで犬害防止にご協力を」
「世界中均一料金安くて便利なてがみ航空書簡」
「お便りにはあなたの住所の郵便番号も」
「貴重品は書留で」
これ以外にもさまざまなメッセージをナンバー君が呼び掛けていました。
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昭和41年に「定形郵便制度」のPR。昭和43年からは「郵便番号制度」のPRを懸命に頑張ってきたナンバー君ですが、平成10年2月の郵便番号7桁化に伴い、「ポストン」が新たな広報キャラクターとなり、ナンバー君の登場機会は一気に減ります。
↓ 郵便番号7桁化のPRキャラクター「ポストン」
それ以来、ナンバー君を見かけることは殆ど無くなりました。
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ところが一昨年(2018年)の郵便番号簿の表紙に、ナンバー君がポストンとともに登場しナンバー君ファンを喜ばせました。
↓ 久々に公の場に戻ってきたナンバー君
実は私はナンバー君が郵便番号簿の表紙に戻ってきたことに気付いていませんでした。気づいていれば郵便局の窓口でいただいてきたのに・・・、迂闊でした・・・。
ヤフオクでこの2018年度版郵便番号簿が出品されていたら即入札です。
「ナンバー君待望論」は多くの方々のブログやツイートで見られます。郵便局のキャラクターとしての復活起用を望みます。