古銭や紙幣、記念コインなどを蒐集している人々が毎年11月になりますと買い求める「日本貨幣カタログ」を先日購入してきました。
この「日本貨幣カタログ」は昭和42年(1967年)4月1日に初版が発行されて以来、毎年1回発行されており、今年発行されたのは第54版です。私が最初に「日本貨幣カタログ」を買ってもらったのは昭和46年9月発行の第6版です。
↓ 日本貨幣カタログ(型録) 第6版(左) と 今年発行の第54版(右)
小学校2年生の頃なので、ハッキリと憶えていませんが、当時は新潟県に住んでいましたので、親に30kmほど離れた百貨店に連れて行ってもらい、「趣味の切手・古銭コーナー」で買ってもらった記憶があります。
実は、この写真に写っている昭和46年の第6版はその時に買ってもらったものではなく、大学進学の際に部屋にあったほかの大量の雑誌とともに捨ててしまったので、数年前にヤフオクで買いなおしたものです。
この「日本貨幣型録(カタログ)」を買ってもらった1年半ほど前(昭和45年3月10日)に日本万国博覧会記念硬貨(いわゆる大阪万博のことです)が発行されましたが、その記念硬貨が欲しくて親に金融機関の窓口で記念硬貨を引き換えてきてくれるよう頼みこんだ記憶があります。
同じころに、祖父母の家に行った際に、戦前~戦時中に発行されていた1銭、5銭、10銭などの古銭を20枚ほどもらったことも蒐集を始めるきっかけになりました。
といっても、小学校1年生のコイン蒐集ですから、日頃使っている1円、5円、10円などの硬貨を年号別に集める程度しかできません。
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幼少期のことなので、どの時点からコイン蒐集を始めたのかはハッキリしませんが、前述の、日本万国博覧会記念100円硬貨を手に入れた昭和45年3月10日を開始した日と考えています。
そこから数えると、コイン蒐集歴は50年を超えたことになります。
この当時は、わが国で「記念硬貨」が発行されることは非常に珍しいことで、日本万国博覧会記念記念貨は昭和39年秋の東京オリンピック記念の100円硬貨、1000円硬貨に次いで2例目でした。
↓ 「日本貨幣型録」昭和46年版に掲載されているのは2例3種類の記念硬貨のみ
↓ 実物はこれです
昭和46年秋の時点で、わが国では「記念硬貨」は昭和39年の東京オリンピック記念の2種類と昭和45年の日本万国博覧会のみ、「記念硬貨」は国家的な大イベントでもなければ発行されるものではありませんでした。
その後は・・・
3例目は昭和47年1月の札幌オリンピック記念
4例目は昭和50年7月の沖縄海洋博覧会記念
5例目は昭和51年12月の昭和天皇御在位50年記念
6例目は昭和60年3月のつくば国際科学技術博覧会記念
7例目は昭和60年12月の内閣制度創始100周年記念
8例目は昭和61年10月・11月の昭和天皇御在位60周年記念
9例目は昭和63年8月の青函トンネル開通記念
10例目は昭和63年8月の瀬戸大橋開通記念
11例目は平成2年4月の国際花と緑の博覧会記念
12例目は平成2年10月の裁判所制度100周年記念
13例目は平成2年11月の議会開設100周年記念・・・・・・
このあたりから記念硬貨は乱発されるようになり、これまでに発行されたわが国の記念硬貨、数えてみたら215種類もありました。
↓ 今年発行の「日本貨幣カタログ」巻末の記念コイン一覧
まだ発行されたばかりの書籍の一部ですので、明瞭な写真は掲載できませんが、昭和46年秋の時点で3種類しかなかった記念硬貨が現在までに215種類に膨れ上がっていることを知っていただければ幸いです。215種類のうち94種類は地方自治法60周年記念硬貨が、2020東京オリンピック・パラリンピックの関連が39種類を占めています。
記念硬貨の種類がこれだけ増えますと、その全てを蒐集する、いわゆるコンプリートがかなり難しくなります。額面10万円金貨をいくつも購入することは私のような貧乏人には困難なことですし、抽選で当たらなければ買えない記念硬貨や、高額な国債を買わなければ入手できない記念硬貨もありますので、コンプリートしている方は全国探してもそれほどいないと思います。
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額面が100円と買いやすく、金融機関の窓口で気軽に引換えできた昭和時代の記念硬貨が個人的には最も気に入っています。昭和39年秋の東京オリンピック記念100円貨から昭和51年12月の昭和天皇御在位50周年100円貨までの5種類ですが、それぞれ100枚ずつ所有しております。写真を載せます。
↓ 東京オリンピック記念100円銀貨
↓ 日本万国博覧会記念100円白銅貨
↓ 札幌オリンピック記念100円白銅貨
↓ 沖縄海洋博覧会記念100円白銅貨
↓ 昭和天皇御在位50年記念100円白銅貨
誰もが気軽に買える100円の記念硬貨が一番いいですね(^^)