日本銀行のホームページには銀行券(紙幣)の偽造防止技術についての詳しい説明があり、しばしば興味深く拝見しております。
↓ 日本銀行のホームページ。「一万円券の偽造防止技術について」
ここでは一万円券のページを紹介しましたが、このホームページでは千円券、二千円券、五千円券についてもこのページ同様に詳しい説明があります。銀行券(紙幣)4種類全てについて記事にしますと冗長になってしまいますので、今日の投稿では一万円券のみを取り上げます。
↓ 一万円券(表)の偽造防止技術(日本銀行ホームページより)
↓ 一万円券(裏)の偽造防止技術(日本銀行ホームページより)
(1)から(11)まで番号が振ってありますが、いずれも偽造防止の手法で、すかし、超細密画線、凹版印刷、ホログラム、特殊発光インキ、マイクロ文字などがあります。
今日の記事では、(8)のマイクロ文字に注目しますので、赤い丸印を付してあります。
↓ 日本銀行のホームページ。「マイクロ文字」の詳細
-・・・-
これまでに、家族や知人などに「紙幣のマイクロ文字を見たことはありますか?」と尋ねたことがありますが、これまでにマイクロ文字を見たことがある方にお目にかかったことはありません。
このようなことに興味を持たなければ「マイクロ文字を見てみよう」などと考えませんし、あるいは「マイクロ文字を見るには特殊な顕微鏡のような器具が必要なのでは・・・」と考えている方が多いのかもしれません。
銀行券(紙幣)のマイクロ文字は私たちが日常的に利用しているスマートフォンのカメラ機能で倍率を8~10倍くらいに拡大しますと簡単に見ることができます。みなさまにも是非一度試していただきたいと思います。
-・・・-
先ほど、私が撮影した一万円券の「マイクロ文字」をご覧いただきたいと思います。いずれも倍率10倍に拡大して撮影しています。
↓ 表 「日本銀行券」と「壱万円」の間に「NIPPONGINKO」のマイクロ文字
↓ 表 福沢諭吉氏の頭部の左側に「NIPPONGINKO」のマイクロ文字
↓ 表 右側の「10000」の下に「NIPPONGINKO」のマイクロ文字
↓ 表 「国立印刷局製造」の上に「NIPPONGINKO」のマイクロ文字
↓ 表 記番号(紙幣の通し番号)の周囲数か所に「10000 NIPPON」「10000 GINKO」
↓ 裏 紙幣の右側に見える勾玉のような柄の周囲に「NIPPONGINKO」のマイクロ文字
↓ 裏 紙幣の底辺に一直線に「NIPPONGINKO」のマイクロ文字
日本銀行のホームページでマイクロ文字があるとされているところあってもマイクロ文字が確認できないことがあります。もしかしたら倍率が10倍のスマートフォンのカメラでは見えないくらい微小なマイクロ文字なのかもしれません。
今日の記事では1万円紙幣を取り上げましたが、現在発行されている他の額面の紙幣でも偽造防止のためにマイクロ文字が採用されています。Googleなどで「1000円 マイクロ文字」などと検索しますと、紙幣のどの位置にマイクロ文字があるのかを簡単に調べることができます。